子どもには英語を身につけてもらいたい。保育園・幼稚園・小学校などへの進学や進級を控えて「そろそろ子どもに英語を?」と考えるご家庭は多いと思います。でもいま、英語の習得方法も実にさまざまあります。近くの教室?ネイティブ教室?オンラインレッスン?英会話アプリ??どうやって考えればいいのでしょうか、また、「我が子にぴったり」はどうやって見つければよいのでしょうか?
【ステップ1】英語レッスンタイプ別の特徴を知る
今はスマホやYoutubeなどの普及で英語の習得方法の選択肢が一気に広がっています。英語を身近に感じられる機会も増えているのではないでしょうか。でもいざ、我が子の英語習得を、と思った場合にどうやって選べばいいのでしょうか?まずは、英語のレッスンタイプ別特徴を理解しましょう。
(1)日本人講師の教室レッスン
日本で英語を習得するルートとして最も身近な選択肢かもしれません。英語を習得している日本人の先生なので「英語を母語としない日本人がどうしたら英語を習得できるか」「日本人がどこで英語につまづきやすいか」をしっかりと理解し、その克服方法も研究しています。それを保護者にも日本語でわかりやすく説明してもらうことができる安心感があります。子どもたちにとっては「教室で友達といっしょにワイワイ学ぶ」ことが何よりのメリット。英語を習得する以前にそれが「楽しみな活動」でなければなかなか続きません。
(2)ネイティブ講師の教室レッスン
ネイティブ講師の教室レッスンは、何と言っても自然なネイティブの英語発音に最初から触れることができ、子どもたちの耳が鍛えられることが良いところです。レッスンも子どもたちが楽しんで出来るよう、ゲームや遊びを取り入れて工夫されています。ネイティブは自然に英語を習得してきているので、子どもたちにとって教え方がわかりやすいかどうか、それを英語で教えてもらって子どもたちが理解できるのか?見極める必要があります。
もう少し言えば、昨今はYoutubeなどでネイティブやネイティブ並のバイリンガルの英語発音に親しむことは以前よりずっと簡単になり、発音の指導の仕方などは日本人が日本語を話す私達に向けて解説をしているものを聞くのがとてもわかり易いので、直接英語を習うレッスンが「ネイティブ講師」であることの価値は以前に比べてかなり減っていると言えます。
(3)オンラインレッスン
今では様々なオンラインレッスンサービスがあり、どのオンラインレッスンがいいかを比較検討するだけでも一苦労です。子ども向けのレッスンの場合「子どもがオンラインで海外の人と話すことを楽しめるかどうか」をまず考えてみるとよいでしょう。何も英語がわからない状態で海外の先生と話をするのは少しハードルが高いかもしれません。また特徴として、安価なレッスンは保護者に予約の手間がかったり、人気の先生の予約が取れづらかったりします。料金が高いものはレッスン日時や担任の先生を固定できるメリットがあります。いずれにせよお子さんが「海外の人と直接話したい!」と思えるかどうかが鍵となります。
(4)英語習得アプリ
英語習得アプリもさまざまあり、どれを選ぶかによって使い勝手や身につく英語に差が出ます。単語から学ぶもの、簡単なフレーズから学ぶもの、会話タイプ。保護者にある程度「英語はこのような力を身に着けてほしい」という目的意識があり、アプリを選択することができれば手軽に始められますし、合わない場合は簡単に乗り換えることも出来ます。ただ、英語習得のためには定期的に一定時間アプリ学習をする必要があり、最初のうちは保護者の声掛けや時間管理など、負担が大きくなりがちです。
番外編ですが、Youtubeでも様々な英語素材があります。これらを視聴することは英語習得において大変有効ですが、Youtubeだけで「英語が出来るようになる」ことはまずありません。あくまで補完的なツールとして捉えましょう。
【ステップ2】英語体験レッスンのチェックポイントを理解する
英語レッスンタイプ別の選択肢がありますが、まずはそのうち一つまたは複数の英語レッスンを体験してみるとよいでしょう。体験してみた際何を見て「我が子にぴったり」かどうかを判断すればいいでしょうか?ここでは、オンラインアプリ以外の「先生からレッスンしてもらう」ケースについて考えます。
チェックポイント1「我が子と生徒の様子」
初めての場所で体験レッスンをして子供さんがすぐに打ち解けて「楽しかったからまた行きたい!」とはっきり希望するケースばかりでないので、子供さんだけを見ていても判断は少し難しくなります。子どもさんが緊張して普段の様子を発揮出来ないときは、レッスンを受けている子どもたちが楽しそうかどうか、ある程度英語を習得しているかどうか、同じ場所で時間をかければ我が子が馴染んで楽しめそうかどうか?考えてみてください。最初は緊張して泣いてしまったりした場所でも、通っているうちに元気いっぱいの姿で過ごせる様になるケースもたくさんあります。その時は、複数回体験レッスンを出来るか、先生に聞いてみましょう。
チェックポイント2「講師の様子」
講師の生徒とのコミュニケーションスタイルはどうでしょうか?生徒の様子を見てきめ細かく反応していますか?日本語講師、ネイティブ講師、オンライン講師であれ、子どもにとって十分に分かりやすいインストラクションを出しているでしょうか?教科書やコースブックの課題を時間内にせいいっぱい同じように終わらせようとしているだけではありませんか?子どものコミュニケーションの特性を理解して、寄り添っているでしょうか?子どもとの信頼関係を築けているでしょうか?子どもたちが安心して自分を出しているようであればOKです。クラス内の生徒の英語力にバラツキがある時に、どんな生徒にどのような指示を出しているかを見るのも参考になります。
チェックポイント3「参加と継続のハードル」
英語を習得するには、何と言っても一定期間と量の「継続」が必要になります。どんなに質の高いレッスンでも、数回や短期間受けるだけでは身につきません。特に日本の場合、日常的に英語を使わないので、レッスンで習ったことを次のレッスンまでに忘れてしまうことは多々あり、ある程度の「量」を稼ぐために長期の習い事として捉えることになります。その際、送迎や料金の負担は大きな要素なので「長期習い事して可能か?」の視点で考えてみましょう。また、宿題や発表会など確実な成果を出すための仕組みはどうでしょうか?その点でも子どもへの負担、保護者への負担が大きいと、「継続」への妨げとなります。あなたの家族にとって無理なく継続できて、レッスン外の課題等でも必要以上の負荷なく英語への接点量を保持できそうか、という視点で見てみましょう。
【ステップ3】それぞれの英語教室・レッスンタイプの強みを知る
レッスンの様子、講師やレッスンの仕組みで「我が子に合いそうだな」と思った場合、最後にどうしても取り入れてほしい視点は、「そのレッスンの強みを知る」ことです。その英語レッスンを受け続けた場合「何が出来るようになる」と謳っているのでしょうか?教室やレッスンタイプによって「推し」ている成果は様々。その成果の方向性は、あなたが我が子にイメージするものと合致しますか?英語レッスンの成果はいくつか種類があり、それぞれのレッスンではその一つまたは複数を「強み」として上げていることが多いですし、わからなければ先生に確認してみましょう。
英語教室の「強み=成果」として掲げられる主なものには以下があります。
強み1 英語を聞く力や自然な発音
ネイティブやオンライン外国人講師などのレッスンでは「リスニング力」や「自然な発音」が身につくという成果を打ち出しているところが多いです。英語はコミュニケーションツールなので、聞き取れない、通じない発音では会話が進みません。重要なポイントであり、子どもが小さいうちは良いのですが、中学校以降で学校の英語が始まるまでにはこれだけではなく「読み書き」能力もつけていきたいところです。
強み2 英語の成績
学童期のレッスンでは、授業やワークブックなどの課題への取り組みで、いわゆる「学校英語に困らない」「英語の成績が良くなる」を成果に上げる学校もあります。学校での英語に苦手意識があって嫌いになってしまっては将来の英語習得もありません。学校での英語が嫌いにならないことも大切なポイントです。ただ最後に日本人特有の「読み書き、テストは出来るけれど喋れない」という結果を招くことにもなりかねないので、それ以外の成果も求めていったほうが良いでしょう。
強み3 自然な英会話力
レッスンや教材でのトレーニングを積んだ結果、自然な英語を見聞きして、表現のパターンを身に着け「自然な英語」を話すことが出来るようになるというもの。ただしこの成果を得るには本人の相当な努力と時間をかける必要があります。 定期的に受ける英語のレッスンだけではなく自ら英語でコミュニケーションする環境に身をおいて、トライ&エラーを繰り返してようやくこの成果は得られるものです。簡単に自然な英会話力がつくといった謳い文句を掲げている英語教室には注意が必要です。
強み4 プレゼンテーションやスピーチ
英語の文化の特徴として、「人前で自分の意見をわかりやすく言う」機会が多いことが挙げられます。多種多様な人が英語を使うために、文化背景や常識がちがい「自分はどう考えるのか、なぜそう思うのか」をしっかりと伝えなければならない場面が多いためです。最近は将来実際に日本の外で英語を使う機会を視野にいれ、小さい頃から「自分の意見をはっきりわかりやすく言う」ことを成果として上げている教室もあります。
保護者の皆さまは、「我が子」にどのような英語の力を身に着けてほしいと思いますか?
まとめ
いかがでしたか?以上の3ステップで「我が子にぴったりな」英語教室を見つけられそうだ?と思っていただけたでしょうか?
3ステップの復習です
【ステップ1】英語レッスンタイプ別の特徴を知る
日本語講師、ネイティブ講師、オンライン英会話、英語アプリなどの特徴をそれぞれ理解しましょう。
【ステップ2】英語体験レッスンのチェックポイントを理解する
いくつかの英語レッスンにしぼり、子どもの様子、講師の様子、参加や継続のしやすさをチェックしましょう。
【ステップ3】それぞれのレッスンの強みを知る
我が子が楽しんで継続出来る英語レッスンの環境で、将来「何を身につけてほしいか」をイメージして選んでみましょう。
英語教室はさまざまあり、英語が出来るようになるまでのルートも人によって違います。また「英語が出来る」のゴールイメージも違います。どれか一つの道が正しくて、ほかは間違っているわけではありません。どのようなルートを辿って何が出来るようになりたいか。
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