
「英語脳」という言葉は聞いたことがありますか?「英語脳」とは一般に、「英語を英語のまま理解する」つまり、英語を頭の中で日本語に訳すことなく、そのまま理解できる能力のことです。英語が日常的に使われない日本の環境で、どうしたら「英語脳」をつくることが出来るでしょうか?
英語脳への道(その1)多読を継続する仕掛け

英語をそのまま理解する「英語脳」をつくるには、出来るだけ多く英語に触れる必要があります。それは「頻度」と「期間」の両方においてです。日本のこの環境で「できるだけ頻繁に、できるだけ長期間英語に触れる」ことは容易ではなく、それを実現するためにいくつかの工夫が必要です。
(1)読んだ本のリスト作成
英語の本を「たくさん」読みましょうと言っても、どれだけ読んだら「たくさん」なのか実感しにくいのが現状です。ソングリッシュクラブ英語教室では、ラズキッズというオンライン図書の本を読んだら「英語読書ノート」にその記録をつけています。今まで読んだ本が「見える化」される仕組みです。
「英語読書ノート」には、読書を始めてから累計で何冊の本を読んだか、また各本に収容されている語数は何語かを書き込む場所があり、読んだ冊数と、読んだ単語数の記録をすることが出来ます。書き込んだページが溜まってくる、積み上げた数字が大きくなってくる。これは子どもたちにとって大きなモチベーションになります。
「英語読書ノート」には、読書を始めてから累計で何冊の本を読んだか、また各本に収容されている語数は何語かを書き込む場所があり、読んだ冊数と、読んだ単語数の記録をすることが出来ます。書き込んだページが溜まってくる、積み上げた数字が大きくなってくる。これは子どもたちにとって大きなモチベーションになります。
(2)友達と一緒に音読する
1冊の英語絵本を読むといっても、音読というのは孤独な作業です。読めない単語が出てくるとストレスも感じます。昨日読めていた単語が読めない場合も、がっかりしてモチベーションが下がります。これをカバーするのが「友達と一緒に音読」です。課題の本を共通にして、ペアや3人組で音読練習をします。わからない単語が出てきたら、友達に助けてもらったり、友達同士で「こう読むのかな?」「それともこうかな?」と考えることは、ゲーム感覚で楽しめます。一人で取り組むよりもストレス値がぐっと下がります。
(3)録音機能で先生や保護者に聞いてもらう
当教室で利用している「ラズキッズ」の利点の一つに、英語絵本の音読を録音してその場で再生したり、先生の管理ボックスに送信する機能があげられます。読んだら読みっぱなしではなく、「録音する」となると、子どもたちへの付加が少しだけ追加され、自然と間違えないように、スラスラ読めるようにもう少し力を出すようになります。それは、小さな発表会に似ています。ただ読むだけでなく、1冊、1冊、仕上げの録音をして、親や先生に聞いてもらう、出来ているところ、出来ていないところを教えてもらうだけで、子どもの英語力の伸びは加速します。
英語脳への道(その2)多読が続く、英語の本の選び方

沢山の本を読むことで、自然に知っている英単語や英語表現が増え、英語を読むときの抵抗感が薄れて、読んだ英語がストレスなくすっと理解・吸収状態に近づきますが、沢山の本の読み方にもいくつかのルートがあります。
(1)好きなジャンルをとことん読む
英語を読むことに慣れてくると、「英語を読む」ことそのものに使うべきエネルギーは省力化され、「もっと内容を楽しみたい!」という気持ちが芽生えてきます。そういうときは、自分が興味・関心がある分野の本を手にとってみるのが一番やる気に繋がります。かわいい動物の本、面白い物語、自然界の不思議、世界や物事の歴史etc。内容を知りたい!と思う気持ちで読書の熱量を保つことが出来ます。
ラズキッズは物語や自然科学、歴史や社会についてなど、様々な分野の本の詰め合わせです。それが少ない語彙で読めるものから、専門的な内容に至るレベルまで揃っているので、自分の好きな分野をとことん読んでレベルをどんどんあげていくことが出来ます。
ラズキッズは物語や自然科学、歴史や社会についてなど、様々な分野の本の詰め合わせです。それが少ない語彙で読めるものから、専門的な内容に至るレベルまで揃っているので、自分の好きな分野をとことん読んでレベルをどんどんあげていくことが出来ます。
(2)物語を楽しむ
多読から英語脳の獲得という点で沢山のメリットがあるラズキッズですが、一点ウィークポイントがあるとすればそれは、「初歩的な段階の本はトレーニングの要素が大きく、ストーリー性に欠ける」というものです。絵本の内容を楽しみたい子どもの場合、そこに物足りなさを感じるかもしれません。
その場合はORT(Oxford Reading Tree)と呼ばれるシリーズがお勧めです。ORTシリーズもラズキッズと同じように簡単な本から始まりだんだんとレベルが上がっていく本ですが、簡単な本から難しい本まで、登場人物がずっと同じで、どんなに初歩的なレベルの本でも1冊、1冊にストーリーがあり、最後はちょっとした「オチ」がついていて、くすっと笑って読み終えることが出来ます。普段から日本語でも読書をたのしむ子には、このようなストーリー性があるシリーズがお勧めです。
その場合はORT(Oxford Reading Tree)と呼ばれるシリーズがお勧めです。ORTシリーズもラズキッズと同じように簡単な本から始まりだんだんとレベルが上がっていく本ですが、簡単な本から難しい本まで、登場人物がずっと同じで、どんなに初歩的なレベルの本でも1冊、1冊にストーリーがあり、最後はちょっとした「オチ」がついていて、くすっと笑って読み終えることが出来ます。普段から日本語でも読書をたのしむ子には、このようなストーリー性があるシリーズがお勧めです。
(3)リズムを楽しむ
英語の一つの特徴として、「リズム」と相性がいいというものがあります。日本語の短歌や俳句には日本語独特のリズムがあり、日本語話者ならば誰から教わらなくてもなんとなくそのリズムが染み付いている、というものがあります。
英語にも同じように、英語特有のリズムがあったり、ラップ音楽に代表される、韻を踏むような言葉遊びがあります。この特徴を活かして作られている本や教材はCTP(Creative Teaching Press社)の絵本シリーズや「BBカード」がおすすめです。これらの本や教材は、基本の英語表現が豊富に使われている上に、リズミカルに音読すると英語の音そのものを楽しめる、ひいては英語圏の人たちに自然と染み込んでいる言語感覚をみにつけることが出来ます。音源の教材を上手に使いながら、歌うように英語の語感を吸収できます。
英語にも同じように、英語特有のリズムがあったり、ラップ音楽に代表される、韻を踏むような言葉遊びがあります。この特徴を活かして作られている本や教材はCTP(Creative Teaching Press社)の絵本シリーズや「BBカード」がおすすめです。これらの本や教材は、基本の英語表現が豊富に使われている上に、リズミカルに音読すると英語の音そのものを楽しめる、ひいては英語圏の人たちに自然と染み込んでいる言語感覚をみにつけることが出来ます。音源の教材を上手に使いながら、歌うように英語の語感を吸収できます。
英語脳への道(その3)多読+シャドーイングでスピーキングへの橋渡し

基礎的な本をたくさん読んで、ある程度の語彙がつき、英文の構造に慣れてきたら、音源に合わせて同じ英語を真似して繰り返す「シャドーイング」を取り入れると英語脳のレベルアップに効果的です。
シャドーイングでは、こんな能力が身につきます。
● リスニング力がアップ
● 英語らしい発音とイントネーションで英文を読み上げられる
● 英語で話そうと思った時に「なぜか知っている」フレーズが増える
日本人の英語コンプレックスは「単純な内容しか話せない」「いつも同じ表現ばかり使ってしまう」「英語を話すために英文を組み立てているうちに会話が流れていってしまう」と言ったもの。これを乗り越えるためには、インプットとアウトプットの両面で「英語脳」の活躍が必要になります。
多読で英語の基礎的な構造を身につけたあとは、音源のある教材を使ってテキストを見ながらシャドーイングをしたり、最後にはテキストを見ずに耳だけを頼りにシャドーイングをしたりして、多読で培った英語ストックをアウトプットするトレーニングを取り入れていくと、日本語訳を介さずに「読んで、聞いて、わかって、話せる」英語脳を手に入れることができ、世界がぐっと広がること間違いなしです。
シャドーイングでは、こんな能力が身につきます。
● リスニング力がアップ
● 英語らしい発音とイントネーションで英文を読み上げられる
● 英語で話そうと思った時に「なぜか知っている」フレーズが増える
日本人の英語コンプレックスは「単純な内容しか話せない」「いつも同じ表現ばかり使ってしまう」「英語を話すために英文を組み立てているうちに会話が流れていってしまう」と言ったもの。これを乗り越えるためには、インプットとアウトプットの両面で「英語脳」の活躍が必要になります。
多読で英語の基礎的な構造を身につけたあとは、音源のある教材を使ってテキストを見ながらシャドーイングをしたり、最後にはテキストを見ずに耳だけを頼りにシャドーイングをしたりして、多読で培った英語ストックをアウトプットするトレーニングを取り入れていくと、日本語訳を介さずに「読んで、聞いて、わかって、話せる」英語脳を手に入れることができ、世界がぐっと広がること間違いなしです。